ほど良い距離感
こんにちは☆
ネクストD保育園・ヨコミネ式駅前教室・キッズネクストのさゆ先生です。
金木犀の香りがとってもいい匂いの今日この頃、
深まる秋を皆様いかがお過ごしでしょうか?
当校では先日、東京からサントレの先生方にお越しいただき、
研修会を行っていただきました。
サントレの研修会ではいつも、最新の科学データに基づいた
サントレの意義・意味や具体的な指導方法を教えていただけるので、
私達職員にとってたくさんの刺激をいただける、
とても貴重な機会となっています。
9月の研修会でも多くの心に留めておきたいことがありましたが、
今回はその中の一つに触れてみたいと思います。
『しっかり抱いて 下におろして 独りにして(歩かせる)』
という言葉を、皆様ご存知でしょうか?
これは、子育てについて古くから伝わる言葉で、
サントレを監修されている土屋秀宇先生も取り上げています。
「しっかり抱いて」は、乳幼児期のあり方を表し、
母子密着の重要性、すなわち、
親は子をしっかり抱きしめることで親心が育ち、
子は抱きしめてもらうことで安心が得られることを意味しています。
“愛着形成”ともいいますが、家造りでいうところの土台にあたります。
「下におろして」は、幼児期~児童期のあり方を表し、
意欲と自発性、そして対人関係能力を育てる時期として、
子供が何でも自分からやってみようとする、
その心を大切にすべきことを意味しています。
安定した土台を築いてもらっているからこそ訪れる段階です。
「独りにして(歩かせる)」は、思春期のあり方を表し、
“他律”から“自律”へ、“自律”から“自立”へ向かう時期として、
子供を独りにすることの重要性を意味しています。
親子の信頼感を持って、子供が自立へと歩き出す段階です。
このような、発達段階によって変化する親子の絶妙な距離感を
端的に言い表した言葉がもう一つあります。
『乳児は肌を離すな。
幼児は肌を離せ、手を離すな。
少年は手を離せ、目を離すな。
青年は目を離せ、心を離すな。』
大事なお子様をお預かりする立場として、考えさせられる、
胸に刺さる言葉だと、心から思います。
子供の自立のための、“ほど良い距離感”。
これからも見定めながら、子供達に接していきたいと思います。